特別講座の第2回目が開催されました。

事務局より

11月28日(水)、18時よりホテル第一会館(倶知安町)において、特別講座が開催されました。

第1時限:18:10-19:10
武井静夫氏(郷土史研究家)が、「歴史の中に今を探る-観光の源流-」という趣旨で、大きく3つの話題についてお話くださいました。ひとつは、明治28年の植民区画によって町の原型となる地図が作られ、今日のまちづくりのなかで活かされている、という話題でした。二つ目は、この植民区画をもとに開拓の地道な苦労を重ねてきた人々の系譜とは別に、北海道に夢を抱いて開墾に訪れたにも関わらずその夢を果たせなかった人々の系譜もあるとして、その象徴的な事例を国木田独歩と佐々城信子の愛の行方に重ねて話され、北海道の自然と愛への憧れの中に観光の源流があるのでは、と問題提起されました。3つ目の話題は、仰ぎ見る山羊蹄山と遊び楽しむ山ニセコの両方があるのがこの地域の良さだが、その両方を眺める各地それぞれの場所があるはずで、その場所にこそ景観や食やスポーツなど個性的な観光の可能性があるのではないかという提案を、倶知安高校裏山の「金比羅山」に託して話されました。いずれも、深い示唆に富むお話でした。

第2時限:19:15-20:30
森田幸一郎さん(アウトドアスポーツガイド)は、夏はラフティング、冬はスキーなど、アウトドアスポーツのプロガイドで、アウトドア協会の検定の審査などもされています。現場のノウハウの中から、観光ガイドに求められるものは何か、といった実践的なお話をいただきました。特にこの講座では夏のラフティングを事例として取り上げ、現場の実践課程のビデオなどを見ながら、アウトドアスポーツのガイドには特に「技術」「経験」「個性」が重要な要素として求められることを、わかりやすく説明してくださいました。たとえば、“ラフティングのお客の真の目的はラフティングではないだろう。楽しい思い出を作るのが目的であったりする。客のニーズを分析する力も必要だ。”など、示唆に富むお話でした。次年度以降の観光ガイド育成事業の方向性を示唆する、有益なお話でした。

事務局 日時: 2007年11月29日 16:27