Q&Aその1:オープン講座の会場から質問のあった「ニシユタカ」について

上級コース「農業」のオープン講座(9/29)において、会場の参加者から「ニシユタカという名前のじゃがいもはどのような品種か?」という質問が出されました。講師の原田正さんが、「詳細については後日調べた上でお伝えします」ということで、その後回答がありましたので、この場に掲載いたします。

ニシユタカ

■来歴
長崎県総合農林試で、黄肉美味の「デジマ」を母、「長系65号」を父として交配・育成、昭和53年に農林登録。九州など西南暖地に適する品種。
品種名は、西南暖地での豊産性にちなんでつけられました。
北海道では移出用採種栽培を実施しており、網走、空知、上川地方で栽培あり。

■地上部特性
北海道の一般品種に比べ、休眠は短いが、低温で萌芽しやすい。
出芽後の初期生育は劣りますか、しだいにおう盛に生育。
茎は直立して短く、風雨による倒状や折損も少ない作りやすい品種。
倒伏は少ない。
花は少なく、花色は白で、自然結果はない。

■地下部特性
塊茎の着き方は中で、株元にまとまって着き、粒揃いがよく、いも数はやや少ないが、大きい。
緑化、皮むけが少なく、また、塊茎の裂開、二次生長、形くずれは少ない。
形状(偏球)、皮色(淡黄)、目の深さ(浅)。肉色は淡黄~クリームで、肉質は硬い。
澱粉価は近く、煮くずれが少ない。
いもの肥大性に優れ、収量は多収で、特に春作で優れています。
いもは偏球形で目が浅く、皮色と肉色ともに淡黄で外観は優れます。

■栽培上の注意
休眠が短く、芽が長く伸びることがあるので、種いもの消毒は芽かき後に行う。
大粒化を避けるため、株間を23~25cmの密とし、やや大きめの種いもを使うなど、種いもの量は充分用意しておくのがいい。
倒伏は少ないが、茎葉の繁茂を適正にし、多肥による塊茎肥大の遅延を避けるため、施肥量は多くしないようにする。
茎葉処理の時期は、5月上旬植えで、8月末ころになります。
 

(浅間和夫「じゃがいも博物館」より抜粋・引用した)

日時: 2009年10月01日 23:59