身近に最高のフィールド

フィールドへのアプローチが容易

道内屈指の美しさを誇る独立峰羊蹄山やいくつもの山々が連なるニセコ連山、そこに点在する沼や湿原、そして、山々の麓に広がる高原地帯とそこを縫うように流れる尻別川。この地域にはバラエティに富んだフィールドがあり、多様なスタイルのアウトドアスポーツを楽しむことができます。北海道には世界自然遺産となった知床や大雪山、日高山脈などの素晴らしいフィールドはたくさんありますが、その中にあってこの羊蹄山麓が魅力的なのは、フィールドに比較的容易にアプローチできることです。

かつては登山、釣り、スキーが中心で、それ以外のアウトドアスポーツをする人は現在と比べて少なかったのですが、1990年代半ば頃からラフティングなどのアクティビティを提供する会社が現れたこともあり、近年ではいろいろなアウトドアスポーツを楽しむ人が数多く訪れるようになっています。


自分にぴったりの遊びを見つけましょう

アウトドアの楽しみは、なんといっても日常の社会生活から離れて自由を感じられることが大きな魅力です。人に強制されたり、決まりきったことだけをやるのでは楽しむことはできません。

自分は心で何を欲しているのか、どうやって遊んだら一番楽しいのかを考えてみることは、きっと子どものころには当たり前にできたことなのでしょうが、普段の生活では意外と忘れてしまっているかもしれません。フィールドを目の前にしたときに、まず、そうして自分への問いかけから始めてみると、いつもよりも充実した時間を過ごすことができるかもしれません。ガイドの役目は、そのお手伝いをすることです。お客さんは、静かな癒しを求めているのか、エキサイティングな冒険を求めているのか、知的好奇心を満たしたいのか、いろいろな角度から相手の望むスタイルを把握して、その人にぴったりの遊びを提案することができるように心掛けたいものです。


大切なのは遊び心

フィールドは今も昔もそこにあります。しかし、そこでどんな遊びをするのか、何のイメージもできなければ目の前のフィールドはないのと同じこと。子どもは遊びの天才といいますが、何のおもちゃもないときにも楽しいことを見つけて笑顔いっぱいではしゃいでいますね。どんな遊びができるのかは自分の発想次第です。常に遊び心いっぱいの柔軟な姿勢でいれば、きっとフィールドが何倍にも魅力的に見えてくるはずです。そのためにも、まずは普段からよく遊ぶことが大切です。人に楽しみ方を

提案するガイドは、人一倍よく遊んで、心の中いっぱいに遊び心を蓄えておきましょう。

それでは、この周辺で楽しめる代表的なアウトドアスポーツを紹介します。


登山・トレッキング

羊蹄山、ニセコ連峰をはじめとして多くの山に囲まれたこの地域では、好みや体力に合わせてバラエティに富んだトレッキングを楽しむことができます。健脚の方向けには岩内岳目国内岳前目国内岳白樺山シャクナゲ岳チセヌプリニトヌプリイワオヌプリニセコアンヌプリというニセコ縦走や、羊蹄山登山などが楽しめるほか、イワオヌプリから大沼、大谷地、神仙沼、長沼などをめぐる沼めぐりコースのように、美しい高山植物や風景を楽しむコースもあります。神仙沼散策など、初心者や体力に自身のない人でも楽しめるコースが多数あります。


釣り

かつて尻別川は地元の人がオビラメと呼ぶ巨大なイトウが釣れる川でした。当時の川は鬱蒼とした河畔林に覆われ、近づくことも容易ではなかったそうです。森の奥深く碧々流れる淵に潜むイトウは、釣り人たちにとっての憧れだったといいます。現在ではイトウは激減してしまい釣りの対象とはなりませんが、今でも尻別川の本支流では、ニジマス、ヤマメ、イワナなどを対象とした釣りを楽しむことができます。また下流の蘭越町近辺では鮎も釣れ、時期になると全道鮎釣り大会なども開催されます。


ラフティング

8人乗りの大きなゴムボートに乗って川を下るスポーツです。尻別川では4月中旬から10月まで楽しむことができます。4月から5月にかけての雪解け水で増水した時期には、比羅夫駅付近からニセコ大橋までの通称「春コース」と言われている区間を楽しむことができます。この区間では、雪解け水の量にも左右されますが、迫力のある激流ラフティングを楽しむことができます。

また、それ以外の時期に楽しむことができる、京極町寒別発電所付近から倶知安までの通称「夏コース」では、羊蹄山や周囲の美しい風景を眺めながらの比較的穏やかな川くだりを楽しむことができます。


カナディアンカヌー

二人から三人乗りのオープンデッキ式のカヌーです。尻別川は蘭越町付近では穏やかな流れとなり、ゆっくりとカヌーを楽しむには最高の環境となります。蘭越町市街地付近からスタートし、名駒付近までは穏やかながら時折波立つ瀬がある気持ちのよい流れです。名駒から下流は川幅も広く流れも少なくなりますが、河口までゆっくりとした川くだりを楽しむことができます。喜茂別から京極にかけての区間や、ラフティングに使用している中流部でもカヌーを楽しむことができますが、下流部と比べると高い操船技術と危険に対する備えが必要となります。


バックカントリースキー・スノーボード

スキーの項にも書かれているように、今や海外からも熱い注目を受けるようになった、ニセコのパウダースノー。このパウダースノーを満喫することができるのが、整備されたゲレンデではなく、自然のままの斜面を滑るバックカントリースキー・スノーボードです。壮大な風景と、連日のように降り積もるパウダースノーは、日常では味わえないような自由と解放感を与えてくれます。

しかしゲレンデ以外での滑降は、冬山登山と同じで常に雪崩や遭難の危険と隣り合わせであり、十分な装備と技術、危険への対処が必要とされます。

その他のアウトドアスポーツ

この他にも、激しい流れやアクロバティックな乗り方を楽しむリバーカヤックやダッキー、野山を自転車で疾走するMTB、雪の降り積もった森を散策するスノーシュートレッキング、ドライスーツとPFD(※)に身を包み体ひとつで川を遊ぶキャニオニング、馬に乗って自然の中を散策するトレイルライディング、専門知識を持ったガイドに楽しい解説をしてもらいながら自然を観察するネイチャーウォッチングなどなど、いろいろなアウトドアを楽しむことができます。

是非、あなたにぴったりの遊びを見つけてください。

※PFD:Personal Floating Device の略で、一般的には「ライフ・ジャケット=救命胴衣」

日時: 2007年10月25日 09:16