もてなしの心

観光ガイドの理想像

優れたガイドは、適切な情報を伝え案内するだけでなく、プログラムやストーリーを作ることができ、それを相手に合わせて変化させながら上手に伝え案内できる人です。さらに、危険予知と回避、万が一の事故時の応急手当の技術を身に付けていること、さらに相手の気持ち、状態をよく理解し、お互いが心地よく楽しい時間を過ごせるように人間関係を作り出すことも求められます。そして、自らの暮らしと、ガイドという役割に誇りを持っていることも、素養をさらに高めていくことになります。

相手の視点で考える

観光ガイドとして人と接するときには、まず、相手が今どのような状態や気もちでいるのか、何を望んでいるのか、どんな情報や知識を必要としているのかといった、相手の視点からものごとを考えることが重要です。つまり、物事を常に相手の枠組み(経験や行動能力、知識、価値観、行動様式)でとらえ、その場の事態に臨機応変に対応でき、相手の立場の視点から物事を考えるのです。

さらに「今、この場限り」だけのものではなく、相手の自己実現のために、適切なアドバイスをできることが理想的です。ただ「大切なことを伝達」するだけではなく、相手の信頼感を獲得するよう、主体的にグループや個人に関わりを持つことができるとよいでしょう。地域へのこだわりと愛着

この本で紹介されているように、羊蹄山麓には魅力的な自然、施設があります。そして100年ほど前には深い原生自然が広がっていたこの地が、現在の姿になるまでの先人達の営みと歴史があります。観光ガイドは今目の前にあることだけではなく、人の営みと自然や町の変化にも思いをよせることが大切です。

伝えたい思い、メッセージはありますか?

この地域を好きであるというのは、観光ガイドとしては当たり前ともいえる資質です。しかし、「好きだから」というだけではガイドとしては不足です。「なぜ、何のために人を案内するのか」について自問し、自らの使命を確認することが大切です。観光ガイドという役割を通じて相手に何を伝えたいのか、その思いを熟成させ自らの理念を作り上げることができるよう努力しましょう。

それは、相手の知らなかったことや、地域の魅力を見せてあげることで、相手が喜びやこの地へ愛着を感じてくれることなど、多様であってもかまいません。

感謝の気持ち

ガイドは地域の魅力的な施設を案内し、豊かな自然の中を一緒に歩き、長い歴史について語ることで成立する仕事です。自分が愛するこの地域に関わる仕事をすることで、相手に感謝され、ときに報酬を得られることについて、地域と、ここを訪れてくれる人々に感謝する姿勢が何よりも大切です。

日時: 2007年10月25日 09:22