尻別川しりべつがわ

支笏湖との分水界をなすフレ岳(伊達市・標高1048m)を源とし、数々の支流を合わせながら羊蹄山麓を流れ、蘭越町港から日本海に注ぐ長さ126km、流域面積約1640平方kmに及ぶ一級河川です。これまで、通算7年、BOD(生物化学的酸素要求量)が最も少ない、清流日本一の栄誉に浴しています。

倶登山川(くとさんがわ)

倶知安市街地の西を流れ尻別川にそそいでいる川で、倶知安の語源にもなった川です。かつてアイヌの人たちが使った道がこの川を渡っていたのは、現在の北六線のやや南のあたりの地点で、そこで川は急に1mから1.5mほどの幅になり、5mほど流れてふたたび元の幅にもどっています。両側は平たい石で、ちょうどくだの中を川の水が勢いよく流れているように見えます。この地形から「クッ・シャン・イ(くだを・流れ出る・もの)」と呼ばれ、後に「クドサニ」になり現在の「クトサン」になったと言われています。

絶滅の危機に瀕しているイトウの保護活動をしている「尻別川の未来を考えるオビラメの会」では、この倶登山川が現在ではイトウの稚魚が生育するために適した川として、人工孵化した尻別川産イトウの稚魚放流を行っています。

※「尻別川」についてはⅠ-3(P26~)も参照して下さい。

硫黄川(いおうがわ)

イワオヌプリから流れ出て、岩尾別地区を通り尻別川にそそぐ川です。硫黄はアイヌ語でも「イワウ」といい、硫黄を産出したイワオヌプリから流れてくる川なのでイワオベッ(硫黄・川)となったとも、硫黄分を含んだ水が流れてくるのでイワオベッとなったとも言われています。このイワオベッがイワオベツ川となり、現在、硫黄川となっています。また、この流域の岩尾別という地名も同じイワオベッから生まれました。

目名川(めながわ)

道道229号と道道267号の間を流れる、尻別川の支流です。毎年秋になると、サケやサクラマスが遡上します。捕獲・採卵・飼育・放流されたものが長い旅を経て産卵のために生まれ故郷に戻ってくるのです。蘭越町名駒から目名川約5キロ上流には捕獲場があります。

真狩川(まっかりがわ)

真狩村泉地区で湧き出し市街地をとおって西へ流れ、ニセコ町で尻別川に合流しています。羊蹄山の伏流水を主な水源とする清らかな水を利用してクレソンの栽培が行われています。札幌市場に出回るクレソンの八割が真狩産です。また、源流部には希少種オショロコマが生息しています。オショロコマはロシア、アラスカなど北半球の太平洋側に広く分布していますが、真狩川は世界の南限の生息地として貴重な場所となっています。

喜茂別川(きもべつがわ)

中山峠付近から流れ出て国道230号と沿うようにして流れ、喜茂別町市街地付近で尻別川に合流します。市街地近くでは親水性に重点がおかれた河川公園が整備されています。

喜茂別川や尻別川本支流に沿って広がる喜茂別町は年間を通じて降水量が多く、豊かな水量と水質に恵まれているという理由で、環境庁から「水の郷」としての認定を受けています。

貫気別川(ぬきべつがわ)

留寿都村と洞爺湖町の境界付近から流れ出し、豊浦町で太平洋にそそいでいる川です。支流のひとつであるポンヌキベツ川の源流は貫気別山と橇負山の間のルスツリゾート付近にあり、太平洋側にそそぐ貫気別川水系と日本海側にそそぐ尻別川水系の分水嶺になっています。

ペーペナイ川

無意根山付近から流れ出し京極町市街地の下流で尻別川に合流します。国道276号線から約5キロメートルほど上流には賀老渓谷という切り立った崖があり、紅葉時期などは美しい風景を見ることができます。上流には双葉ダムがあります。さらに上流では京極発電所が建設されています。標高約900mの台地に上部調整池を設置し双葉ダムの上流に下部調整池を設けて、この間の落差を利用して最大60万kWを発電する純揚水発電計画です。

日時: 2007年10月25日 10:01