湖沼・湿原

半月湖、新月湖(倶知安町)

羊蹄山の北西山麓にある二つの火口湖が、半月湖と新月湖です。沖積世に羊蹄山の側火山活動で生じた火口湖で、はじめはほぼ円形の爆裂火口湖でしたが、その中に熔岩円頂丘が噴出してその火口湖を二つに分けたことで、この二つの湖ができました。半月湖の水面は5月の融雪期が最も高く、8、9月頃に最低となり、その差は約1mもあるといわれています。

半月湖はかつて小西湖といわれていました。蝦夷富士登山会の会長河合篤叙が半月湖と名づけ、1907(明治40)年頃から半月湖の名が一般的になってきました。戦前、鯉の養殖が行われたり、貸しボートがあって観光客でにぎわったこともありました。1934(昭和9年)には作家の林芙美子が半月湖を訪れており、彼女の作品「七つの燈」「田園日記」の中でその美しい風景描写を読むことができます。現在、一帯は自然公園となっており、トイレや駐車場も完備され美しい風景を満喫することができます。

新月湖は現在沼沢地化し泥土に埋められています。ここに産するエゾサンショウウオの卵は特異な色をしているということです。

揚水発電とは

揚水発電とは、上部調整池と下部調整池を造り、電気の消費の少ない夜間に経済的な深夜電力を利用して下部調整池へくみ揚げておき、電気の消費の多い昼間に上部調整池の水を下部調整池に落として発電する方式です。揚水発電所は電気を水の形で貯え、貴重なエネルギー資源を有効利用する発電所です。(商工会ホームページより)

鏡沼、鏡沼湿原(倶知安町)

ニセコアンヌプリの北斜面に位置する鏡沼は、海抜570mの湿原の中にあり、ダケカンバの原生林で囲まれています。まるで鏡のように静かな水面が周囲の風景を映し出すことからこの名がつけられました。6月下旬にはワタスゲの群落が咲き誇ります。

星ヶ池(倶知安町)

羊蹄山の西山腹、羊蹄山避難小屋から約10分、倶知安コースの9合目分岐そばにある池です。高山植物に囲まれた火口湖で、春から夏にかけて花々が池の畔を彩ります。コックリ湖(蘭越町)ニセコ山系西端の雷電山中腹にあり、周辺には樹齢200~300年のダケカンバが生い茂っています。1894(明治27)年にこの湖を発見した吉崎福松の子由太郎によって、狐やいぬ(狗)やたぬきの住んでいる湖を言いあてている言葉だとして狐狗狸湖と名づけられました。その漢字がカタカナにかわって、現在はコックリ湖となっています。志根津川沿いにハイキングコースがあり、湖の周囲には散策道があります。

湿原の種類

日本のおもな湿原は泥炭地に分類されますが、地下水位の高低によって3種類にわけられます。地面のほうが水位より低く、水にひたされているものを【低層湿原】、反対に水位より高いものを【高層湿原】、同じ高さのものは【中間湿原】とよばれます。

大湯沼(蘭越町)

ニセコ湯本温泉の泉源となっている大湯沼は、最深部40mともいわれ、湖底からは高温の硫気ガスや水蒸気の噴出があり、流入する川の水が熱せられて熱湯の沼となっています。大正中期までは壮観な間歇泉が噴出していましたが、硫黄の採掘により失われ現在では見ることができません。湖面には学術的にも貴重な黄色球状硫黄が浮遊しています。これは湖底から水中に噴出した溶融硫黄滴が内部のガスの膨張と冷却により美しい中空状態となって湖面に浮遊しているものです。

パンケメクンナイ湿原、パンケ沼(蘭越町)

海抜960メートルのパンケメクンナイ川源流付近にパンケメクンナイ湿原があり、その中にパンケ沼があります。南北に細長形でお花畑に囲まれた沼です。新見峠入口から目国内岳登山道で徒歩約2時間の距離があります。

重兵衛沼(留寿都村)

貫気別山の中腹標高800m付近の林の奥深くひそかにたたずむ沼です。神秘的な雰囲気に満ちあふれ、秋になると周辺一面は見事な紅葉に彩られます。林道「黒田線」入口から約4kmです。

中山湿原(喜茂別町)

中山峠の駐車場から山道を入り約40分、喜茂別岳の東方標高850メートルに位置している湿原です。エゾリンドウやアイヌキンオサムシなど多くの植物・昆虫が存在します。中山湿原は、日本では唯一のブランケット型湿原(乾地が雪解け水や濃霧、寒冷な気候などの影響で、湿原化したもので、英国やアイルランドで見られます)であろうといわれています。

日時: 2007年10月25日 10:02